Umineko Kayaks: 6/7～8「飛島→男鹿半島」

スロープに横になってると、Ｆさんからメールが。
飛島～男鹿半島の天候が書かれた内容だった。遠隔天候ナビゲーション＝とてもありがたかった。

自分のイメージとメールのナビと目の前の海を眺めていた・・・

IGは寝たまま起きない。少しでも多く寝かせておきたかったけど17：45過ぎ声を掛ける。

晩飯となる行動食をつまみながら、出艇準備。

どれ～行ぐべ～
18：15飛島出艇。

ゆっくりゆっくり漕ぎ進む

19:00過ぎ日の入り

波＆風共にＮ寄り。多少うねっている・・・

あっと言う間に、暗闇の世界へ突入

Ｎの風が上がり気味・・・
波も崩れ気味・・・
夜光虫の光が頼り＝崩れる波が光って見えてた。

この状態が続くようだったら、引き返そうと思っていた。
IGは初夜間漕ぎで、この海況は怖かったはず・・・

小1時間程で荒れた海域を脱した。
IGのGPSでは移動速度2km・・・向かい風＆向かい潮＆暗黒

極力時計は見ない・・・
光るデッキコンパスの針だけを見続けてると、睡魔が襲ってくる。
30分おきに2艇を並べる

前日の睡眠時間約2時間が、利いてきた・・・

漕ぎながら寝てる自分はＷ側にターンしていたようで、IGに起こされる事数回・・・
パドルが抜け沈しそうになる事数十回・・・

いや～漕ぎながら夢みてたのは今回が初めて。

今回も幻覚を色々みた。IGも色々見たと言う。

海的には、荒→凪→荒→凪を繰り返してた・・・

夜光虫はずっと。
カヤックの周りを泳ぐイカも多かった。

途中貨物船だと思う船が前方からやってきたけど、針路変えず。かなり近くをすれ違った。ヒヤッとし我々が逃げた。

03：00過ぎ、やっと暗闇から脱出

日の出

日が昇ってからも、寝ぷかげし夢をみながら漕いでいた・・・

凪の時は、小便タイム＆行動食タイム

男鹿半島まで30kmのあたりから、ＮＷ風＆波上がってきた。

荒れる前に辿り着きたいけど、この先6時間はかかる・・・

これも幻覚なんだげっと、男鹿半島のすぐ隣に中国大陸があって、その間の水道を漕いでいる錯覚に陥ってた・・・
もちろん左手に中国大陸が見えていた。

マメは出来ないけど、15時間漕ぎっぱでシワシワ・・・

男鹿半島を周り込みゴールと思ってたけど、それどころではない。
10mオーバーのNWにまっこまされる・・・

迎えに来てくれてるＦさんに連絡したかったけど、携帯は朝方既に電池切れだった・・・この風＝心配しているだろうなぁ～とＦさんの顔ばかり浮かんだ。

上陸出来そうな場所を必死に探し、IGに上がる事を伝える。